クラシックギター講師市川亮平のブログ

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<<   作成日時 : 2016/07/10 00:37   >>

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2016年6月12日(日)にミレニアムホールで催された第38回ジュニアギターコンクールで、
小学4年生の生徒さんが小学校高学年の部において銀賞次席を受賞しました。

おめでとうございます。

この日はレッスンがありましたが、一部の生徒さんに無理を言い、
別の日にレッスン日を変更して頂き、付き添いました。


無事にサポートの務めが果たせたのも、
ご多用の折、私の我侭を聞いて下さった皆様のおかげです。
ありがとうございました。


控え室を見ると皆さん付き添いはご父兄ばかりなので、
自分は場違いなのでは、と不安になります。

ただ、参加した子は下に小さな兄弟もいて
ご両親はその子達の面倒を見てあげなければならないため
この子がまた参加する時は、お目障りで申し訳御座いませんが
あと少しだけ控え室の付き添いをやらせて頂くことになるかもしれません。


2年前から、毎年参加した生徒さんの演奏を紹介させてもらっていますが
今年は本人が自分の自由曲である「魔笛の主題による変奏曲(序奏、リピートなし)」の演奏に満足がいっていないため、断られました。


8月のGLC学生ギターコンクールにも参加するので、
それ時までには満足の行く演奏をしてもらえるように頑張りたいです。


今回は課題曲も自由曲も各声部の弾きわけと、終始脱力しての演奏、本人の歌い方を意識してもらい
仕上げていきました。
完全に仕上がったわけではなくまだ半分ほどですが、レッスンの方向性という点では私は満足しています。



奇しくも課題曲、自由曲もソルの曲でしたが、2曲とも声部の終始のずれが魅力的に感じました。

特に課題曲のエチュードOp.31-2はコンパクトな曲で、前半のイ短調は2声を中心に進行するのですが
まれに出現する3声の進行で、ソプラノは早々に納まり、その後アルトの終始の振り、バスの終始の振り
そしてアルトとバスが同時に納まっていく
そんなパッセージをいかに表現するか考えたりするのは、とても楽しかったです。


生徒さんが上声、私が下声と声部を分けて演奏したりもしたのですが、
9小節目のバスのオクターブの跳躍で、6弦ミを無意識にスタッカートし
次のオクターブ上の4弦ミにはアクセントをつけて弾いたことに自分で驚いてしまいました。


大学のアンサンブルのレッスンでフルート専攻の教授に4年間ご指導頂いたのですが
その先生に習った弾き方でした。


この曲はもともとその先生にご指導頂いた奏法を思い出しながら形を作っていて
生徒さんと、2パートに別れて弾く前にもう仕上がっていると思ったのですが
無意識に弾いた9小節目はこの曲の魅力を引き出す弾き方が、まだまだ残っていることを示してくれました。

自分がその弾き方を無意識にした事と、まだまだ表現の追求に驚きました。


11小節目もまったく同じ音型が出てきますが、私は音色と強弱表現を変えるだけで
そこを単調にならないように弾こうとしました。
生徒さんは11小節目はスタッカートを付けないで弾く演奏の提案をしてくれ、
その方がこの場面では反復が単調にならないと感じ、採用しました。
画像


自ら表現を考えて提案してくれたことがとても嬉しかったです。

この半年、私のアイディアを鵜呑みにするだけではなく
その様に創造的な演奏をして貰えるよう、色々工夫してきた成果を感じました。


ここはわかりやすい例ですが、それ以外にも随所にオリジナリティーが垣間見える演奏がでてきて
私は一つ一つ、それが果たしてその曲の魅力を引き出すために効果的か考え、意見を聞いてもらい
その部分を何種類か別々の弾き方で弾き、録音して聞き比べ
お互いが納得する表現を選んでいくということを行いました。

1年以上、機材の貸し借りといった5分ほどの短い時間を除いて、音楽関係の方と会わず話さず
というかレッスン以外ほとんど他人と話さなかったのですが
なんだか久しぶりにそういう演奏についての意見交換をして
しかもその相手が小4の女の子で新鮮でした。


まだまだ追求の余地はあると思いますが、ここでこのソルのエチュードOp.31-2はひとまず終わりという事で、
コンクール直前に弾いた演奏動画をご紹介します。
本人とお母様の許可は頂いております。
この曲の、というよりは、この演奏の楽譜はこちらです。


今は1ヶ月近くあれこれ試してようやく少し前進したのですが
この当時は体の大きさもあり、裏板に右足の膝があたる状態での演奏姿勢のため
音量の幅と音色の幅が狭くなってしまうのがこの子の課題です。

もう少し大きな音も出せますが、脱力を優先してそれを私が制限してしまったというのも有ります。
それが良かったのか悪かったのかはまだ結論が出ません。

他はバスの終止感を効果的に出すために共鳴音まで消音するという細かい事まで実行してくれて、
よくこれだけ指のコントロールが出来るなあ、と感心します。
そういうレッスンをしてきたんですが、余程強い意志が無いと実行できません。


ジュニアギターコンクールは今年度、ネットでの申し込み、リフレクションタイム、FACEBOOKで金賞受賞者の演奏動画の公開、と参加者のための新しいシステムやサービスが始まりました。


私は部外者なので今後も継続されるかはわかりませんが
申し込みがより快適になり、入賞者の演奏は特に初参加の方にとって、
とても選曲の参考になるのではないかと思います。


それから、来年は小学生の部門が今までの低学年(小1-3)、高学年(小4-6)から
低学年(小1-2年)、中学年(小3-4)、高学年(小5-6)となるそうです。



ジュニアギターコンクール運営の皆様、審査員の皆様、ご参加者の皆様
得がたい経験をさせて頂きました。
ありがとうございます。
お疲れ様でした。



この後はまた別のイベントの話
先日の7月1日に船橋中央公民館にて、私の師である荘村清志先生の公開レッスンに
コンクールに出た生徒さんとはまた別の小学4年生の生徒さんが参加しました。


先生とは5年ほどお会いしていなかったと思いますが、
相変わらずお元気そうでした。
公開レッスンは4名×30分で計2時間でしたが、その前に翌日のコンサートのリハーサルをされたそうで
自分も体力をつけなきゃなあ・・・と反省しました。


参加した生徒さんが弾いたのはD.アグアドのロンドOp.2-2という序奏を省いて6分ちょっとの難しい曲でしたが
しっかりと演奏し、荘村先生からもご聴講の方からもお褒めの言葉を頂き、生徒さんも嬉しそうでした。
他の参加者の方々の演奏も聴講させて頂きましたが、レベルが高く、勉強させていただきました。

最後にその子と荘村先生と私で写真も撮影させてもらいました。
大事に部屋に飾ろうかと思います。

ありがとうございました。
お疲れ様でした。

この子はジュリアンブリームが大好きというか、その演奏を愛しているといって良い程で
この年でそれだけ心酔できる演奏家を持つというのは素晴らしいことだと思います。

私も元々ブリームは演奏表現豊かで好きでしたが、
この子のレッスンのためにブリームの演奏の勉強を始めました。


難しいのは、ブリームの表現と違う事を要求しなければいけない時に
きちんと説得力のある説明をしないと、この子を傷つけてしまうので
かなり頭を使います。


でも勉強になります。

そんな感じで私自身の課題もまだまだ多々有りますが
一つ一つクリアして新しい課題に取り組むために考えるのは悩ましくも楽しいものです。


次にやることは、最近見つけたのですが純粋にクラシックギターの演奏を楽しむこと
その方法の一つをお伝えすることです。


それは目標の曲を弾いた達成感や、舞台やコンクールで良い演奏をしたという満足感による楽しさではなく、
ただ、ギターで音を紡ぐだけで、演奏中に脳内に快楽物質がでるようなそんな楽しさです。

それを曲の中の各フレーズ内でピンポイントでお伝えできるような、できないような。


なんとなく2人ほどそれが始まっていますが、成功するか失敗するかはもう少し先です。

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