クラシックギター講師市川亮平のブログ

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zoom RSS 左右の手の基礎練習、演奏のための左手の練習資料更新しました

<<   作成日時 : 2018/02/04 20:21   >>

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2年ほど前に基礎練習の練習方法を記した資料を公開しました。

それらも充分効果はあったのですが、それから2年間で何十人もの方に使って頂き
中には思うように効果が出ない方もいらっしゃり、その時々で修正し、ようやく改めて公開できる手応えを掴めました。
動画もセットで撮影し公開しておりますが、39個もあるため、ご興味のある方はこちらのページの各練習項目の動画をご覧ください。
資料のQRコードを読み込んでも動画はご覧頂けます。


作った目的は一部の弾ける人だけでなく、全ての方に「自分の表現したいイメージ通りに演奏する」と言うことを実現して頂くためです。
そのためには演奏中、体の力が抜けている、体を思い通りに動かせる、少ない労力で目的の音がだせる、
事が必要だと考え、今回の資料はそれらを身につけるためのものです。

これらは技術の資料で、表現の資料はまた別に用意しております。


あくまで生徒さんのためのもので、これを使って独学練習されるという方は、効果はあると思いますが
してはいけない動きをしていないかのチェックが出来ないため、責任を持てないのが申し訳ないです。


左右の手の基礎練習は右手で弦を弾く動作、左手でおさえる動作を細かく1つ1つの動きに分解し、
それを頭で理解しながらゆっくり順番に行い、
最後にその1つ1つの動きを滑らかにつなげて1つの動きとしていくというものです。


こういう表現を使うと相手に伝わる、この練習では、これに気をつけなければいけない、と言ったように説明表現を少しずつ変えていったり練習段階を区分けしたものがこちらです。
左右の手の基礎練習資料

小学校低学年・小学生未満のお子様もお伝えするスタイルは変えていますが、この流れでレッスン可能なようです。


演奏のための左手の練習資料は4種類あります。
どれもそのためのエチュードはあると思いますが、曲で身につけようとしても動きが複雑すぎてきちんと目的の技術が身につかない様なのでレッスン用に作りました。

これらを身につけてからエチュードを練習したほうが何倍も効果があると実感しました。

資料の1つ目はスラーの練習2スラーの練習3です。
スラーの練習1も作りましたが、2から進めて良いと思います。
内容は以前に公開していたものとほとんど変わりません。
クラシックギターにおけるテクニックとしてのスラーは、左指で弦をたたく・左指で弦をひっぱると言うものです。
※レフトハンドギターの方は逆

それらを行うときに特に厄介な、無意識に指を横に開いてしまうと言う動きや弦を引っぱった後の指の緊張を解消するための練習方法をまとめました。
スラーは関節を閉じる動作により行いますが、指の横に開くと緊張状態になり、関節の開閉が上手くいきません。
そういったスラーにならないような練習方法です。


2つ目はポジション移動の練習資料です。
ポジション移動と言うのは力が入ってしまう動きの一つです。

力が入ると、
・次に弦をおさえる左指が緊張しタイミングが間に合わない
・おさえるべき場所に指をもっていけない
・左手の角度が変わり、薬指、小指が弦から遠くなる
・左手の力みが右手に連鎖し、思ったとおりの強さで弦を弾けず、出す音が大きくなってしまう
・左右の指の回転が遅れる
・疲れやすく後半演奏が上手くいかなくなってしまう
他にもいくつもデメリットは上げられます。

それらを解消するため、このポジション移動の練習を考えました。
問題としては私の説明下手もあり、非常に練習方法を伝え難いということでした。

ここ2年いろいろ言葉を加えたり修正したり、時には道具を使ったり工夫し
レッスンでこの練習を行う人全員に、脱力してのポジション移動を身につけてもらえると思えるものができました。


3つ目は左手の上下移動の練習資料です。
これは弦をおさえる指の指先を、事前にその弦の真上に準備できるようにすることを目的とした資料です。

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例えば上の楽譜はカルカッシの25のエチュードの1番冒頭ですが、1つ目の5弦ドをおさえた状態で
1の指が2弦ドの真上にあれば5弦ドを弾いた後すぐに次の2弦ドを弾けます。

もし1の指が5弦付近にあれば2弦まで位置を下げ、それから弦をおさえなければいけないため動作が増えます。
そうなると、2弦ドを弾くタイミングまでに弦をおさえようと指を速く動かしたり、指を伸ばしたりして力が入ってしまいます。

運良く2弦ドをおさえ、弾けても、力が入ってしまい以降の音をおさえる指が緊張して上手く動かせず
ミスにつながります。

そういったことの無い様、できるだけ指を事前に準備したほうが良いのですが
思った通りの弦の真上におさえる指をすぐに準備できません。

そこでこの練習を用意しました。

この練習で、弦をおさえていない指は、関節の開閉により自由に上下の移動をし、次の弦をおさえる準備ができるようになります。


4つ目は左手のまとめの練習資料です。
これは曲を一生懸命練習しても、その部分がどうしても弾けないと言う方のために思いついた練習方法です。
弾けないなら弾けない理由があるはず、ということでその理由を考え、こういう動作をするとそこが弾けると言う動きを動作順に文章化して練習するというものです。

その文章化のために、演奏している手をビデオカメラで撮影させて頂き、ひたすらそれを見て原因を探るという事をしていた時期もありました。

一時期そのせいで眠れなくなったりしたのですが、今はそのおかげで、ほぼ全ての曲で原因をその場で判断でき、練習法も提示できるようになりました。


上記の各練習を作ったのも、この練習を可能にして頂くためでもあります。
弾けない原因と練習方法を提示してもすぐにそれを実行できない方がほとんどで、その場で原因の解消をできるようになるにはどうしたら良いかと研究していったら、今回の練習が生まれたところもあります。


以前はもっと練習項目は多く、30項目ほどあったのですが、多すぎるため最小限の練習を目指し
効果的なものだけ残しました。

左手まとめの練習ができたら、次はその人が今弾いている曲の練習しても弾けないところをピックアップし、
同じような資料を作っておりました。
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ただそれをすると寝る時間がなくなるので難しいとわかり、別の方法を模索していき
このような楽譜にいきつきました。

http://www.ichikawa-cgt.com/Lagrimakiso.pdf

この楽譜はこの左手まとめの文章を記号化したものです。
色ペンを常備し、今は楽譜に直接書き込むという手法でお伝えしております。


左手まとめの練習を終えたら、今度は文章から記号への移行をこのラグリマでして頂きます。


昔自分が目標としていたギタリストの付き人というかローディーまがいのことをたまにさせて頂いていた幸せな時期があったのですが、練習風景を見ていた時「ここはこうしたらだめなんだな、こうすれば良い」見たいな事を仰っていました。
私は「そうなんですね、勉強になります」とよくわからないまま応えていたのですが、あの時あの方は、私ではなく自分自身にこういった弾けるための動きを言っていたのかもしれない、とこの資料を作っていて思いました。


今回作った練習資料はあくまで一般化したもので、それだけでは当然足りず、レッスンでその人ごとに練習方法の注意点を提示しなければいけませんが、今回の資料が少しでも皆様のお役に立てれば幸いに思います。

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