クラシックギター講師市川亮平のブログ

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zoom RSS 初見の練習(マリオ形式)

<<   作成日時 : 2018/12/20 20:07   >>

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いまだに完成には至っていないのですが、少し前から一部の方に試しはじめ、現在すべての方のレッスンに導入し始めた練習スタイルが初見の練習(マリオ形式)です。

マリオ形式というのはスーパーマリオブラザーズという有名なゲームのルールがこの練習に似ていたので、マリオに例えてゲーム性をもたせたら子供達もこの難しい練習法を実践できるかな、と考え名前を拝借しました。

私はファミコンのスーパーマリオブラザーズとスーパーファミコンのマリオ(ヨッシーが出てくるソフト)までしかやったことがないので、「ちょっとマリオのルールと違うんじゃない?」ということがありましたら申し訳ございません。

確かスーパーファミコンのマリオはゲートをくぐると敵にやられても途中から再開できた気がしますが、そのあたりは練習によって対応させていきます。


こちらは大雑把に言うと、練習の集中力を高めることを目指した練習方法です。
これを作った理由は2点、「多忙で練習時間の少ない方でも上達できるようにする」「幼稚園生や小学生の子にもできるだけ楽しんで?きちんと基礎を身に着けてもらう」ためです。


それがかなり形になってきたので、ようやくご紹介できる運びとなりました。
まずは使用する資料です。
http://www.ichikawa-cgt.com/mario.pdf

説明の動画はこちらです。



まず「多忙で練習時間の少ない方でも上達できるようにする」ということについて書いていきます。
お子さんももちろん習い事や塾で多忙だとおもいますが、社会人の方は週末に少ししか練習できないという方もいます。

そうなると、現状維持が精一杯で、下手をすると進展することなくレッスンが同じことの繰り返しになってしまいます。


そういう方でも少しずつ上達できるようになるためにどうすれば良いか、
一つのアプローチとして読譜能力を上げ、例え初見または初見に近い状態で楽譜を見ても曲を弾けるようにできないかと考えました。

1小節でも構わないので、毎回少しずつレッスンで初見練習を行っていくというスタイルで始めますが、
段々譜読みが上達してくると4小節...8小節と少しずつ初見で弾ける範囲が伸びていきます。


お仕事が忙しく、慢性的に練習時間の確保ができない方でもこのような曲を弾けるようになってきました。
次の曲はラグリマを予定していますが恐らくこれも上手くいくと思います。

メインの曲以外にも特にカルカッシの25のエチュードやソルのエチュードでこれを行っており、皆さん複数の曲を並行して進めるのにも慣れてきているようです。

この練習の成果は色々確認できていますが、もう一つ、レッスンで曲が新しくなった時、しばらくすると前の曲が弾けなくなるという事がなくなってきます。
この「前の曲が弾けなくなる」という現象はクラシックギターを弾く人に多い気がします。
ある程度曲を弾けるようになると、皆さん楽譜を見ずに左手だけ見て弾くようになります。
その期間が数週間以上続くと、その間は楽譜を読むことをしないため読譜能力がどんどん落ちていきます。
もちろん、複数の曲を並行して練習している人はこの現象が起きにくいですが、例えば他の教室から移ってきた人達に前のレッスンで、ある時期に何曲練習していたかを聞くと皆さん1曲と答えました。
働きながら空いている時間に練習し、また、レッスン時間が30分のところも多いので複数の曲をレッスンで受けられないというのは仕方ない事です。
ただ、せっかく一度は弾けた曲なのに弾けなくなってしまうのは勿体ないということで、この練習をお役立て頂ければと思います。


更に、初見または初見に近い状態で、クレッシェンドやフォルテなど表現に関する記号がない楽譜でも自分で分析し、表現を作っていくという練習も行っています。
まだ始めて半年ほどで進展は微かなものですが、カルカッシのエチュードなどでは出来てきている人もおり、これから丁寧に進めていきたいと思います。



次に「幼稚園生や小学生の子にもできるだけ楽しんで?きちんと基礎を身につけてもらう」ということについて書いていきます。

例えば音階練習をする時、ドレミファと弾いていき、次の「ソ」を間違った場合
全てのお子さんが「ソ」から弾きなおして進めてしまいます。
画像

これは本当に全てのお子さんで起こります。
大人でもその傾向にあります。

ファ→ソの流れの中、もっというとドレミファソの流れの中で楽譜の運指記号や弦の記号の見逃し、音の配置の誤認などの原因があるのにそれを修正せずに進めてしまう事になります。
そして問題なのはその後最後までミスせずに弾ければそれで練習をきちんと完了できたと思ってしまうことです。

当然、何も言わなければ曲でもこれと同じ事が起こります。
ミスの原因を解決せずに進めてしまい、同じところで弾きなおし、兎にも角にも最後までいければ満足する、これが良くないと理解してもらうのが重要になります。

レッスンでは私が指摘すれば良いのですが、レッスンは基本月2回/1回1時間、家での練習で弾きなおして練習完了をすればいつまで経っても改善できません。


学校などで学習能力を培ってきた小学校中学年くらいになると説明してわかってもらえることが多いです。
しかし、小学校低学年以下の子は私の説明下手もあり、説明して「わかったー」と言ってくれても同じミスを繰り返してしまいます。

そこで敵に当たったらステージの最初に戻るゲームのマリオに例え、練習にゲーム性を持たせたところミスを見逃さず、段々と自分でも最初に戻って練習できるようになってきました。

ステージ1-1、1-2で、押さえる音があっていても指が間違っていれば練習失敗としているのは、ゆっくりならいい加減な運指でも弾けるのですが、
テンポを上げたときに弾けなくなることがあり、そうなってから気が付いても既に指癖がついてしまっていて中々直せないからです。

1か所ならまだ良いのですが、何か所もそれがあると直すためにかなり時間がかかることがあります。
どうせ練習するなら、最初から指の指定があるものはそれに従う癖を付けるのが効率よく上達できると言うことでこのルールを付けました。

また、http://www.ichikawa-cgt.com/mario.pdfに書いてあるものは基本のルールで、その人毎、練習ごとに臨機応変に設定していきます。

そのあたりはレッスンノートに書いていきますので、ノートを確認しながら練習頂ければと思います。
幼稚園のお子さんも家で一人でノートを読んで練習するようにお願いしてみたところ、徐々にできるようになってきました。
ノートは毎回私が各練習の練習課題を書き込んで家での練習に活かして頂くもので、サンプルをご紹介します。
これは小学3年生の練習課題で、ワードで作っていますが実際は手書きです。


資料や説明動画では内容がいまいち伝わらないと思うので、実際にこれを使って幼稚園年長のお子様のレッスンをしている様子を動画でご紹介します。
まだこの練習を導入したばかりなので、慣れていないかもしれないですが。


この子は現在幼稚園年長で、今年1月からレッスンを開始し、現在12ヵ月目、動画も12ヵ月目に撮影したものです。
結構グダグダですがご興味がありましたご覧ください。
練習内容はこちらになります。



正直、マリオ形式を導入するまでは練習の合間にお話や質問が多くレッスンの遅滞があったのですが、
「10秒以内に練習を始めないとマリオが一人減る」を始めてからそれが無くなってきて本当に良かったです。


この練習の目的に、「幼稚園生や小学生の子にもできるだけ楽しんできちんと基礎を身に着けてもらう」と書いています。
「楽しい!」と言ってくれる子は多いですが、中には出来なくて悔しくて泣いてしまう子もいます。

この子もステージが進むのを嫌がる場面もあります。
それぞれのお子さん、生徒さんの性格や練習環境を考慮し、場合によっては内容を修正したり、一時中止にしたりと慎重に進めていく予定です。

こちらの動画を見るとどの程度臨機応変に進めているかがわかるかと思います。
https://ichikawa-cgt.at.webry.info/201901/article_2.html

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